採用動画のメリットとデメリット 作る前に決める3つのこと
採用動画を作るか迷っている会社は多いと思います。結論から言うと、採用動画のいちばんのメリットは「文章や写真では伝わりにくい、職場の雰囲気や人柄が、短い時間で伝わること」です。一方で、費用と手間がかかること、見せ方を誤ると逆効果になることがデメリットです。
この記事では、採用動画のメリットとデメリットを整理したうえで、作る前に決めておく3つのことをまとめます。読み終えるころには、自社が今、採用動画を作るべきかどうかを判断しやすくなるはずです。
採用動画とは
採用動画とは、会社の仕事・人・職場の様子を、これから応募する人に向けて伝える動画のことです。社員インタビュー、職場の一日を追った動画、社長のメッセージ、会社説明会の録画など、いくつかの種類があります。
求人票や採用ページは「条件」を伝えるのが得意です。給与、勤務時間、仕事の内容などです。けれども、応募する人が本当に知りたいのは、それに加えて「どんな人と、どんな空気の中で働くのか」です。採用動画は、この「条件では伝わらない部分」を補う道具だと考えると分かりやすくなります。
採用動画の5つのメリット
1. 職場の雰囲気や人柄が伝わる
文章で「アットホームな職場です」と書いても、読む人にはなかなか伝わりません。動画なら、社員の話し方、表情、職場の音や明るさまで、そのまま届きます。「この人たちと一緒に働けそうか」を、応募する人が自分の目で判断できるようになります。
2. 短い時間で多くのことが伝わる
数分の動画でも、映像と声と文字が同時に入ってくるため、同じ時間で文章を読むよりも多くの情報が伝わります。忙しい中で何社も比べている人にとって、短い時間で会社の様子がつかめることは大きな助けになります。
3. 入社後のギャップを減らしやすい
入社してから「思っていたのと違った」と感じる理由の多くは、仕事の大変な部分や職場の空気を、入社前に知らなかったことです。動画で実際の仕事の様子や、社員が感じている大変さも正直に見せておくと、応募する人は納得したうえで選べます。ギャップが小さくなれば、早く辞めてしまう人も減りやすくなります。
4. 何度でも、いろいろな場所で使える
一度作った動画は、採用ページ、求人サイト、会社説明会、面接の案内メール、SNSなど、いろいろな場所で繰り返し使えます。説明会のたびに同じ説明をくり返していた時間を、ほかの準備に回せるのも利点です。
5. 会社を覚えてもらいやすい
似た条件の求人が並んでいると、応募する人は会社の違いが分からなくなります。社員の顔と声が出てくる動画は記憶に残りやすく、「あの動画の会社」として覚えてもらえる可能性が上がります。
採用動画の4つのデメリット
1. 費用がかかる
外部に頼む場合は、撮影と編集に費用がかかります。費用は、動画の本数や長さ、撮影の日数、取材する人数で変わります。くわしくは採用動画の費用は、何で変わるのかにまとめています。
2. 作るのに時間と手間がかかる
企画、出演する社員の調整、撮影、確認と、完成までには社内の時間も必要です。撮影の日は通常の業務を一部止めることもあります。
3. 長すぎると最後まで見てもらえない
伝えたいことを全部入れようとすると、動画はどんどん長くなります。長い動画は途中で閉じられやすく、肝心な部分が届かないことがあります。
4. 見せ方を誤ると逆効果になる
良いところだけを並べた動画は、かえって「本当かな」と疑われます。また、入社後に動画と違う現実を知ると、ギャップは大きくなります。採用動画は「よく見せる」より「正直に見せる」ほうがうまくいきます。
デメリットを小さくする考え方
デメリットの多くは、「1本の動画に、すべての役割を持たせようとする」ことから生まれます。長くなる、作るのが大変になる、どこで使えばいいか分からなくなる、という問題です。
そこでおすすめしたいのが、動画を使う場面を先に決めてしまう考え方です。応募する人が会社を知ってから入社するまでには、大きく3つの場面があります。
- 応募を検討する場面(求人サイトや採用ページを見ているとき)
- 面接の前後(面接の案内や、面接のあとのフォロー)
- 入社後(入社前の不安を減らす、入社してからの案内)
場面ごとに、見る人の気持ちは違います。応募を検討する人は「どんな会社か」を知りたく、面接の前の人は「どんな人が面接するのか」が気になり、内定をもらった人は「本当にここでやっていけるか」が不安です。撮影は一度にまとめて行い、編集で場面ごとの短い動画に分けると、費用を大きく増やさずに、それぞれの場面に合った動画を用意できます。3つの場面については、採用動画を使う3つの場面でもくわしく紹介しています。
作る前に決める3つのこと
1. 何を良くしたいのか(目的)
「応募が少ない」「面接の前に辞退される」「内定を出しても断られる」「入社してすぐ辞める」。困りごとによって、作るべき動画は変わります。まず、今いちばん困っていることを1つ決めます。
2. 誰に見てほしいのか(相手)
新卒か中途か、経験者か未経験者か。見てほしい人が変われば、話す人も、話す内容も変わります。「こういう人に来てほしい」という人物像を、できるだけ具体的に書き出しておきます。
3. どこで見てもらうのか(置く場所)
採用ページに置くのか、面接の案内メールに入れるのか、説明会で流すのか。置く場所が決まると、ちょうどよい長さや、最初の数秒で何を見せるかが決まります。置く場所を決めないまま作った動画は、完成しても使われずに終わりがちです。この点は採用動画は、つくる前に「置く場所」を決めるでも書いています。
よくある質問
小さな会社でも採用動画は意味がありますか
知名度が高くない会社ほど、求人票だけでは違いが伝わりにくいものです。社員の人柄や職場の空気が伝わる動画は、小さな会社にこそ役に立つ場面があります。ただし、作れば応募が増えると約束できるものではありません。目的と置く場所を決めてから作ることが大切です。
採用動画は何分くらいがよいですか
置く場所によって変わります。求人サイトやSNSで最初に見てもらうなら短く、面接の前に会社をくわしく知ってもらう動画なら少し長めでもかまいません。1本の長い動画を作るより、場面ごとに長さを変えた短い動画を用意するほうが使いやすくなります。
撮影が苦手な社員でも出られますか
台本を読むより、普段の言葉で質問に答えてもらうほうが自然な動画になります。話すのが得意でない方でも、質問の順番と内容を工夫すれば、その人らしさが伝わります。
一度作ったら、ずっと使えますか
職場の様子や働く人は、少しずつ変わっていきます。出演した社員が異動や退職をすることもあります。社長のメッセージのように変わりにくい動画と、社員インタビューのように入れ替わりやすい動画を分けておくと、古くなった部分だけを撮り直せます。年に一度、動画の中身が今の職場と合っているかを見直すと安心です。
まとめ
採用動画のメリットは、職場の雰囲気や人柄が短い時間で伝わり、入社後のギャップも減らしやすいことです。デメリットは、費用と手間がかかることと、見せ方を誤ると逆効果になることです。
デメリットを小さくするには、作る前に「何を良くしたいのか」「誰に見てほしいのか」「どこで見てもらうのか」の3つを決めることです。LINOXIA Plusでは、動画を使う3つの場面の設計から、撮影・編集までをお手伝いしています。内容は採用向け動画制作のページをご覧ください。作るかどうか迷っている段階でも、今の採用の流れを聞かせていただければ、一緒に整理します。
